
今ほど、多くの人が健康に大きな関心を持っている時代はないかもしれません。素食だった時代から飽食になり食生活は豊かになったものの、今までになく健康リスクが高まった面も無視できません。亜麻仁は、健康な生活を送るための大切な栄養素を多く含んでいるスーパーフードです。特に、私たちに不足しているオメガ3が豊富に含まれています。今回はなぜオメガ3を摂る必要があるのか、日本と海外でどのように亜麻仁が取り入れられているのかなどを紹介した動画をお送りします。ぜひ、ご参考にしてください。
亜麻のヘルスケア分野での使われ方:日本
亜麻仁油の健康効果は素晴らしく、すでに生活に取り入れている方もいらっしゃるはずです。今回は動画を見ることで、なぜ摂取しているのか、どんなポイントに気をつけるのかといったところを再確認します。正しい理解によって摂取の重要性を知り、理解することによって摂取の継続が容易になります。さっそく、動画を3本ご紹介しましょう。
亜麻仁油に含まれるオメガ3脂肪酸は摂らないと危険
「健康生活チャンネル/亜麻仁油の効果(摂らないと危険)」都城オステオパシー治療院院長・蛯原孝洋氏(理学療法士、エキスパートファスティングマイスター、健康経営アドバイザー)
亜麻仁油は、本来誰もが摂るべきである油という観点から話を進めます。油の種類には、オメガ3、オメガ6、そしてオメガ9脂肪酸があり、αリノレン酸であるオメガ3は亜麻仁油やエゴマ油に含まれています。オメガ6はサラダ油やごま油に含まれており、誰でも日常的に摂れるのに比べ、オメガ3はなかなか摂れていません。
オメガ6の摂り過ぎで起こる肥満やアトピーの悪化、細胞が固くなるために肌や内臓が弱くなる、発がん性が高まるなどの健康リスクは、積極的なオメガ3の摂取で防ぐことができます。また、アルツハイマー型認知症や不妊症の改善も期待できます。
現代人に多い病気は、「油のバランス」が極端に悪いことがほとんどの原因です。オメガ6はスナック菓子などにも含まれ最も減らすべき油、それに対してオメガ3は増やすべき油であり、その比率は「オメガ3系1:オメガ6系4」です。しかし、現状は「1:50」とあまりにもバランスの悪い状態のため、深刻な健康被害がでているということになります。正しい使い方と選び方に注意し、亜麻仁油を習慣として食生活に取り入れることで、若い体作りに役立てることを推奨する動画になっています。
亜麻仁油の健康法を解説
「栄養チャンネル信長/”亜麻仁油”健康法!オメガ3はEPA・DHAだけを摂ればいいってことではない?亜麻仁油とαリノレン酸の効果と考え方とは?」吉富信長氏(ユーチューバー)
えごま油やオリーブ油など、他の油と比べても亜麻仁油に一番含まれるのがαリノレン酸です。αリノレン酸の摂取により、抗炎症作用を始め、様々な生理作用や薬理効果が期待できます。αリノレン酸はデサチュラーゼによって体内でEPAに変わり、抗炎症として起こった炎症を止める役割になり、EPAがデサチュラーゼによってまた変化しDHAになります。このDHAは脳や目の網膜に届いたり、いろいろな薬理作用などを起こします。
動画では、オランダで20,000以上対象、8年〜13年間行なわれた調査では、αリノレン酸の摂取が増えるほど、脳卒中のリスクが低下したことが分かったことや、フランスの研究で、心筋梗塞の経験患者にαリノレン酸が豊富な食事を与え、冠動脈イベントと死亡の二次予防に効果的であったことなど、紹介されています。
過去と現在の西洋食とのオメガ3とオメガ6比率の変化は、EPA・DHAというよりもαリノレン酸の変化により影響しています。さらに、αリノレン酸がしっかり変換されDHAになるという論文紹介もしています。αリノレン酸をしっかり摂るためにも、亜麻仁油をティスプーン1杯摂ること、良質なものの選び方を紹介しています。
オメガ3とオメガ6のバランスをとるための油摂取方法
「オメガ3が豊富な”亜麻仁油”の良さとは?」圓尾和紀氏(管理栄養士)
行き過ぎた洋食化の現状を説明し、オメガ6が含まれる油の摂り過ぎを改善するとともに、現代の食生活にオメガ3が足りていないことを確認します。魚に含まれ記憶力や学習能力がつくEPA・DHAの話しから、食生活で魚を頻繁に摂ることは難しいことにも触れます。
そこでもっと簡単にオメガ3が摂れるものというポイントから、亜麻仁油の良さを解説しています。農薬が使われていないオーガニック、納豆にかけたりといった亜麻仁油の摂り方、そして、”いしる”という魚醤ととても合うことも紹介しています。油の摂取を控え、亜麻仁油などでオメガ3の摂取を増やして、バランスをとった食生活を送るべきということを説明している動画です。
亜麻仁のヘルスケア分野での使われ方:海外
亜麻仁は日本だけでなく、海外でも注目されています。どのように食べられているのか、どうして注目されているのか、海外のエキスパート達の亜麻仁に関する動画をご紹介します。
亜麻仁の食べ方に関して解説
「How to eat Flaxseeds and Why/Healthy Food Secrets」アレックス・ジャミーソン氏(総合栄養専門家)
近年の食事では、オメガ3は十分に得られていません。亜麻仁に含まれるオメガ3は、脳細胞を守ったりと私たちの体にとって素晴らしい働きをしてくれます。オメガ3、オメガ6そしてオメガ9はしかるべき比率で摂るべきですが、オメガ3が足りておらずもっと摂取するべきなのです。
亜麻仁には、嬉しいことに繊維もたっぷりと含まれています。よってスムーズな便通に大変効果がありますが、亜麻仁は粉の状態に挽かれたものでなくては有効に使えません。
ブレンダーを使い、亜麻仁を粉状にして利用します。コーヒーミルがあればそれを使うこともできること、粉状にした亜麻仁はお料理のレシピに加えたり、上からかけたりといった食べ方も紹介しています。また、亜麻仁の保存方法は冷蔵庫を使うこと、食べる際の重要なポイントは加熱せずに食べることにも言及しています。ただ、当サイトの調査によると亜麻仁を直接摂取する場合は多少のシアン化化合物が含まれるため熱を加えたほうが良いという調査もあり、注意が必要かもしれません。
亜麻仁に関する解説と効果について
「Understanding Flaxseeds」クリスティーナ・リベラ氏(栄養士)
亜麻仁は亜麻の種から採取され、健康に欠かせないオメガ3、繊維、植物エストロゲンを含みます。亜麻仁、亜麻仁油、どんな形にしろ、亜麻仁を摂ることには大変大きな利益があるのです。
亜麻仁は繊維も含むので、食事で繊維を摂りたい人は亜麻仁をサラダやシリアルにかけて食べることも推奨しています。このような食生活を送ることで、コレステロールを減らす効果も期待できること、含まれるエストロゲンによりガン予防にも有効なこと、更年期障害を持っているのであれば、やはり亜麻仁を積極的に摂ると改善されるといったことを紹介しています。
亜麻仁は健康食品店やほとんどのスーパーマーケットで買うことができ、素晴らしい健康効果を期待できるのでぜひ食生活に取り入れましょうと、栄養士の立場から亜麻仁を勧める動画になっています。
海外での亜麻仁の食べられ方について
最後に、海外でどのように亜麻仁が食べられているか知るための動画をご紹介しましょう。ご覧になっていただければ、いつもと違うレシピやヒントが見つかるかもしれませんね。
亜麻仁に含まれる栄養素について
栄養士キャサリンが亜麻仁に含まれる繊維などの重要性について解説し、スムージーに入れるアイデアを紹介しています。
亜麻仁の食べ方について
可愛いアニメーションで、挽いた亜麻仁をヨーグルトやシリアルにかけたり、炒った亜麻仁をサラダやスープに入れたり、ジュースなど液体のものに加えたりといった食べ方を紹介している動画です。
亜麻仁ラップの作り方
NutritionRefinedによる、亜麻仁を使ったラップのレシピ動画です。亜麻仁を挽き粉状にしラップの皮を作り、焼いたラップでたっぷりの野菜を巻いて出来上がりです。
亜麻仁が持つ栄養成分の素晴らしさや、オメガ6とのバランスの大切さをお分かりいただけたことと思います。亜麻仁は間違いなく、現代の食生活に取り入れたいスーパーフードです。亜麻仁スプーン1杯で手に入れる健康生活、気軽に始められることも大切なポイントになりますね。今回ご紹介した亜麻仁の食べ方なども、ぜひご参考にしていただければ嬉しいです。