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世界のリネン服ブランド

リネン服の人気は世界共通です。独特の手触りと質感、何年も着つづけることのできる服、シンプルなのに素敵な雰囲気がでるなど、リネンは世界中の人々を魅了しています。そして、世界にはたくさんのリネン服ブランドがあります。リネン好きな人であれば、世界のリネン服ブランドがどのようなものか興味があるのではないでしょうか?オーストラリア、ヨーロッパ、アメリカのブランドをご紹介します。

オーストラリアのリネンブランド

リネンは英語で、Linenです。まずは、オーストラリアのリネン服ブランドをご紹介しましょう。オーストラリアのリネン服は「スローファッション」がキーポイントです。「スローファッション」とは、高品質、環境に優しい、そして作る側にも買う側にもフェアであるべきというコンセプトのもとにモノ作りが行われることを指します。地球温暖化など、気候の長期的変化を考慮しているブランドもあり、リネンの特徴が服作りに活かされています。

Love Linen

Love Linen 公式サイト

Love Linenは、西オーストラリアのレーベルです。2019年以来、森林火災で甚大な被害のでているオーストラリアですが、気候の長期的変化の影響を考え、地球に優しいエコ・フレンドリーで、美しくかつ快適な服を作り出しています。

「スローファッション」というコンセプトのもと、永久的なデザインで限られた生産を行なっているのです。

トップとボトムスを同色のリネンで揃えるキュートなデザイン、シックな色のドレス、水着の上にも羽織れるローブなど、オーストラリアの日差しの下に各アイテムがとても映えます。Love Linenのリネン服は、街でもビーチでも着れるような軽快なアイテムが人気です。

OMNESS

OMNESS 公式サイト

シドニーの海岸沿いにあるOMNESSのリネン服は、服飾デザイナー・ジュールにより、インドネシア・バリ島への愛情とともに、オーストラリアでゆったりと心を込めてデザインされています。

そして、才能あふれるバリの仕立て人・グスティと彼の家族によって、衣類の無駄を減らすため少な目の生産が行われているのです。リネン服作りは、常に”ゆったり”ということを意識し、長持ちすることを大切に考えて行われています。

自然素材を使い、健康でハッピーな人間として、また無駄をゼロにし環境を大切にする考えがOMNESSのモットーです。基本、自由奔放に生きることにインスピレーションを受けたリネン服は、かわいいボタンなどが一緒にデザインされたものになっています。

Posse

Posse 公式サイト

シドニーにあるPosseは、ハンドメイドでリネン服を作っています。インドネシア・バリ島の女性が製品を手作りすることで、彼女達が自身で生活できる支援を行なっています。

この活動によって、バリの女性達は優秀で長持ちする商品を創り出しました。加えて、大変魅力的でシックな服を生産することにも成功しています。シドニーを拠点に、Posseのリネン服は世界中に送り出されています。

シンプルなリネンシャツから、女性らしい優しいフリル使いのあるブラウスやタンクトップ、合わせてコーディネイトできるヘアアクセサリーも取り揃っています。

参考:リネンの服が夏に適している理由

ヨーロッパのリネンブランド

フレンチリネン、アイリッシュリネンなど、リネンと言えばヨーロッパが憧れの地と言われています。今回は、ヨーロッパのなかでもリトアニアのブランドをご紹介しましょう。

Linenfox

Linenfox 公式サイト

Linenfoxは2014年、リトアニアの地で、ある夫婦によってスタートしました。倫理観を大切に、長持ちすることと美しいデザインを考えたリネン服を創り出しています。

ジャンプスーツ、チュニックやエプロンなど様々なラインが揃っています。メイド・イン・リトアニアのリネン服は、海外へも出荷されていますが、梱包にもエコ・フレンドリーが考慮されています。Etsyでも、Linenfoxリネン服の多くの良いレビューが確認できます。

NOT PERFECT LINEN

NOT PERFECT LINEN 公式サイト

リトアニアのある家族によってスタートしたNOT PERFECT LINENのリネン服は、Etsyで商品を見ることができます。

機械による製造をなるべく避け、服を作ることに才能と情熱のある人々によって製作されるクオリティの高いリネン服を作ることにこだわりを持っています。巻きチュニック、タンクトップ、ワンピース、シャツやスカートなど、美しい色の商品はEtsyでも高い評価を受けています。

Ode To Sunday

Ode To Sunday 公式サイト

Ode To Sundayもリトアニアがベースのブランドです。

リトアニアのミディアムウェイトのリネン糸を使用して作るトップス、ドレスやボトムスは適切な賃金を得る仕立て屋によって作られます。

ローカルの仕立て屋に渡されるリネンは、正確に縫われ柔らかく仕上げられます。機械によるものとはまるで違う仕上がりは、それぞれの行程が手作業によって行われることによる違いです。仕立てをする人の顔が見える、これはOde To Sundayのリネン服を着る人にとって服へのつながりを感じられるに違いないでしょう。

Magic Linen

Magic Linen 公式サイト

創業者ヴィータは、母そして祖母のリネンが彼女のものよりも長持ちすることに気づいたときに、自国リトアニアでMagic Linenをスタートさせました。

Magic Linenは現在、多くの人に愛される家族経営のビジネスとして成長しており、特に注文仕立てのリネン生地とアパレルで人気を得ています。多くの商品はEtsyで5スターの評価を多く受けています。最高が125ドルという価格設定も求めやすく、人気の理由となっています。

参考:ヨーロッパとリネンの関わり

アメリカのリネンブランド

アメリカからも、リネン服ブランド4つをご紹介しましょう。ロサンゼルスやニューヨークのブランドは、どんなリネン服づくりをしているのでしょう。

Pyne & Smith

Pyne & Smith 公式サイト

Pyne & Smithはアメリカ・ロサンゼルスにあるリネン服ブランドです。made in USAとエコ・フレンドリーなどをコンセプトに、100%ヨーロッパからのリネン使用から始め、面白い試みとして、車や飛行機などのシートカバーの使用されなかった生地をリサイクルで使用し、ロサンゼルスの工場で製作しています。

気温が高くなった地球の変化に対応できるような涼しくて快適な服をお探しであれば、Pyne & Smithがおすすめです。仕事場、ディナー、ビーチと、どんなシチュエーションでも着れるリネン服が必ず見つかります。

EILEEN FISHER

EILEEN FISHER 公式サイト

ニューヨークからは、EILEEN FISHERをご紹介します。

スタイリッシュなリネン服を探すのであれば、大変おすすめのブランドです。オーガニック100%のリネン服は長持ちするように作られています。

フランスの亜麻から作られた商品は、平日から休日まで着れるデザインになっていますし、軽い感覚のドレスに始まり、ジャケットやカーディガンも揃っています。適切な生地、適切な着心地、そして適切な倫理観、これらすべてが揃っているのがEILEEN FISHERのリネン服なのです。

Reformation

Reformation 公式サイト

Reformationは、遺伝子組み換えを行わないフランスの農家からリネンを仕入れています。

紡がれ、染められたリネンは、最高のクオリティを得るためにロサンゼルスのスペースで特別にデザインし製作されます。大切に作られたリネン服は、暑い夏や、夜のお出かけにも快適な通気性の高いアイテムになります。700ガロン近くの水と二酸化炭素排出量を削減し、最も長持ちするリネン服を作っています。

Black Crane

Black Crane 公式サイト

ロサンゼルスにあるBlack Craneは、人々の生活をよりシンプルに、そしてよりリラックスできるものにしたいと考えています。

それは着るものに関しても同様です。ディレクターでありデザイナーによる2人によってチームが組まれ、すべてがローカルで作られています。作り出されたゆったりとしたカーディガン、ジャンプスーツ、ワイド・レッグ・ジャンパーなどはとても快適で、多くの人が憧れるリラックスしたライフスタイルを物語ります。

スローファッションをコンセプトにする世界のリネンブランド

世界のリネンブランド共通のコンセプトは、”スローファッション”であり”エコ・フレンドリー”です。大量生産とはまったく違い、作る側と着る側の思いがつながるリネン服。リネンブランドは高品質で環境に優しいリネンの良い面をさらに伸ばすべく、愛着のわく商品をこれからも提供しつづけるでしょう。海外に行かなくても、サイトなどでこれらのリネンブランドを見たりオーダーすることができます。日本と共通する思い、日本と違うアイデアなど、世界のリネンをチェックすることは大変興味深いのではないでしょうか。

参考:世界の ベッドリネンブランド