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フレンチリネンの楽しみ方

リネンのなかでも人気があるフレンチリネン。フランス産のフラックスを使い丁寧につくられたフレンチリネンは、繊細な柔らかさと上質な光沢感をもちクオリティのある生活を演出します。フレンチリネンの特徴や代表的な商品を解説、その魅力を紹介します。

フレンチリネンは人気!詳しく解説

亜麻の繊維からできるリネンですが、一口にリネンと言っても原料となる亜麻は世界各地の寒冷地で栽培されています。ヨーロッパ最大の亜麻繊維の輸出国はフランスです。フランスで栽培される亜麻からつくられるものだけがフレンチリネンと呼ばれ、特別なリネンとして扱われることが多くあります。品質の良いリネンとして、日本でもユニクロや無印が素材として活用して、その品質の高さをアピールしています。

フレンチリネンとは?

フレンチリネンとは、フランスで栽培される亜麻からつくられるリネン生地です。亜麻の栽培に適するのは寒冷地であり、北フランスやベルギーが主な生産地になります。 春にまかれた種は、100日ほど経つと薄い青紫の可憐な花を咲かせます。その後、8月ごろに収穫期を迎えます。

フレンチリネンの特徴

天然素材のリネンは、着心地や使いごこちとともに、通気性や速乾性など優れた機能をもっています。そのなかで フレンチリネンの特徴をみてみましょう。

フレンチリネンの特徴は肌触りの良さです。 一般的に麻商品は硬いというイメージがあり、生地の硬さは”シャリ感”と表現されています。

フレンチリネンは最初はハリがある場合もありますが、他のリネンとくらべ柔らかく、肌につけたときに感じるチクチクとした感触がほとんどありません。 それではフレンチリネンを使用した代表的な商品を具体的に紹介しましょう。

フレンチリネンを使用した代表的な商品を紹介

長い間親しまれているリネン、多くの商品が幅広い世代に愛用されています。そのなかで常に人気なフレンチリネンの代表は衣類といってもよいのではないでしょうか。代表的な3つの商品を紹介します。

フレンチリネンのシャツ

女性にも男性にも大人気のフレンチリネンのシャツ。特に春夏になると多くのシャツが店頭に並びます。フレンチリネンのシャツが店頭に並ぶことで季節を感じる人も多いでしょう。生成りや紺などシンプルなカラーはもちろん、色のあるものを選んでも、派手になりすぎないリネンならではの雰囲気でコーディネートにナチュラルなおしゃれ感が加わります。

フレンチリネンは肌に優しい柔らかさをもつので着心地がよく、蒸し暑い夏にサラリと着こなすことができ快適なことも人気の理由です。

そんな便利なアイテム・フレンチリネンのシャツは、異なる色、異なるラインで数枚欲しいアイテム。無印良品、ユニクロなど多くの企業がフレンチリネンのシャツを取り扱っています。価格も2,000円〜3,000円といったラインのものが多く買いやすくなっています。 頑張りすぎない自然なおしゃれには、フレンチリネンのシャツがとてもおすすめです。

フレンチリネンのワンピース

フレンチリネンをつかったファッションで女性に大変人気なのがワンピースです。他のどの繊維にもない質感から、膝丈でもロング丈でもフレンチリネンならではの美しいラインが生まれます。白のスニーカーと軽快に合わせてカジュアルに、サンダルと合わせ綺麗な着こなしにと一枚のワンピースで全く違う着こなしのできる便利アイテムです。無地のワンピースを選べば、小物づかいも簡単にできます。

優れた通気性・吸水吸湿性に優れているフレンチリネンのワンピースなら、汗をかいても肌に張り付く不快感から解放されます。夏には何枚かのフレンチリネンのワンピースを着回すとコー ディネートが楽、かつ楽しくなります。

フレンチリネン洗いざらしノースリーブワンピース

フレンチリネンのワンピースのなかノースリーブのものも魅力的であり、代表的な商品と言えるでしょう。洗いざらしの風合い、それぞれの雰囲気を持つ色展開、フレンチリネンの質感を活かし柔らかい仕上げが魅力です。

シンプルなファッションが海外でも大人気の無印良品。天神大名店では、フレンチリネンのノースリーブワンピースの下にスタンドカラーチュニックを合わせたコーディネートを紹介しています。そのまま着れば、飽きのこないシンプル着こなしの達人パリジェンヌのような雰囲気をつくることもできます。ファッションひとつで気分は変わります。きちんとした素材、季節にあったフレンチリネンを身につけることで女子力もあがるでしょう。

参考:なぜリネンは夏に適しているのか

フレンチリネンができるまで

天然繊維フレンチリネンがどのような工程によってつくられているのか紹介しましょう。

フランスにおけるリネンの生産

フレンチリネンは亜麻という植物からできる農産物であり、涼しい気候と豊富な水に恵まれた北フランスで育てられることが多いようです。

フレンチリネンがつくられる工程です。

1.種まきから収穫まで:亜麻の種まきは春に行なわれます。そして、8月ごろになると80cm〜1mに成長した亜麻が機械で綺麗に根ごと抜かれます。刈り取られたフラックスからは、まず種を採取します。

2.レッティング:種をとった後のフラックスは、茎から繊維を取り出しやすくするためのレッティングという作業をします。レッティングとは、現在では主に収穫したフラックスを畑に約1ヶ月ほど横たわらせる方法で行われています。太陽の光や雨など自然の力で茎のなかの余分な要素を腐敗させ、繊維以外を取り除きやすくするための方法です。

3.スカッチング:レッティングを終えたフラックスの茎は、スカッチングという工程にうつります。 スカッチングとは、収穫されたフラックス草からリネンの繊維を取り出す最初の工程です。機械や道具を使い茎を叩き、不要な部分を取り除きます。

フレンチリネンで季節を楽しむ

上質なリネンと言われるフレンチリネン。フレンチリネンは肌触りがよく、評価の高いリネンです。フレンチリネンを生活に取り入れる方法はたくさんあります。春・夏の季節を快適に楽しむファッションは他のどの素材にもない風合いが魅力です。また年間を通して、友人家族などを招待するときいつもと違う雰囲気のテーブルに変えるテーブルクロス、おもてなし料理をつくるキッチンでの作業を楽しくしてくれる美しいふきんなど、そのときどきの季節に合わせて色を変えると違う表情を楽しめます。フレンチリネンは生活を丁寧に楽しむために大活躍のアイテムなのです。

参考:キッチンで使えるリネン商品とその特徴

引用元・ヨーロッパリネン&麻連盟:http://www.mastersoflinen.com/eng/lin/1-la-filiere-de-proximite

・無印良品・天神大名 https://shop.muji.com/jp/tenjindaimyo/1038/