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亜麻仁油の効果〜ペットのための亜麻仁油〜

亜麻仁油といえば1日1杯で健康になれると注目を浴びているオイルです。今話題のオメガ3を含んでいることが人気の秘密ですが、実はこのオメガ3、ペットの健康にも効果的なものだと知っていましたか?あなたのワンちゃんやネコちゃんはもちろん、ペットの新たな定番であるフェレットも、心の中で「亜麻仁油が欲しいよ〜」と叫んでいるかもしれません。そこで今回は、亜麻仁油がペットにもたらしてくれる効果を解説していきます。

亜麻仁油ペットにも効果的なの?

人間もペットも同じ動物。不足しやすい栄養分は案外似てくるもので、そのうちのひとつであるオメガ3を補うのが亜麻仁油なのです。

亜麻仁油はペットも摂取した方が良い?

近年ペットフードの進化は目覚ましく、味だけではなく栄養価もしっかり考えられた商品が当たり前となっています。

とはいえそれでもカバーしきれない栄養素があります。それこそが亜麻仁油の持つオメガ3です。適量の亜麻仁油を直接飲ませたり食事に混ぜたりすることで、ペットの健康に必要なオメガ3を簡単に与えられます。

ペット別の効果

・犬:人体と同じく、犬にもオメガ3オイルは必要だと考えられています。特にオメガ3の不足は毛並みに強く影響し、乾燥やくすみ、ひどい時は皮膚病にまで発展しかねません。しかし市販のドッグフードだけを与えているとオメガ3はどうしても不足しがちですので、亜麻仁油で補ってあげると効果的です。

・猫:猫もオメガ3の摂取量によって毛並みや毛のツヤが大きく左右します。家のネコちゃんに最近ツヤがない、といった悩みがある方は、毎日ティースプーン1杯程度の亜麻仁油で改善するかもしれません。ちなみに猫の毛質はオメガ3のほかにタンパク質も関係してきます。普段のキャットフードから見直してみてください。

・フェレット:フェレットを飼ってもう何年も経つ方ならばご存じかもしれません。一時期フェレットに良質なオイルを飲ませることが大ブームになったことがあるのです。フェレット専門の食品店『フェレットマート』ではフェレット専用のオイルを販売しています。

毛並みを美しくする効果をうたっており「本商品を使ったフェレットがフェレットショーで入賞しました!」と高らかに宣伝するほど。ほかにもお腹の弱いフェレット用に亜麻仁そのものも取り扱うなど、非常に高い需要があるようです。

・馬:私たち一般人にはあまり縁がない話ですが、競走馬の育成にも亜麻仁油は活躍しています。馬も普通に生活しているだけではオメガ3が不足するため、亜麻仁油の適切な摂取は競馬で勝てる馬を育てるには欠かせないポイントといわれています。

参考:代表的な亜麻仁油の商品をいくつか調べてみました

 亜麻仁油がペットにもたらす効果

亜麻仁油が効果的なペットを紹介したところで、こちらの項目では亜麻仁油がどんな効果を発揮するかくわしく解説していきます。毛並みや肌といった外見の改善から、免疫機能や疾患予防といった体の内側の整備まで、亜麻仁油はあらゆる方向からあなたのペットを元気にしてくれるオイルなんです。

 亜麻仁油は毛質に効果的

先ほどからお伝えしているように、亜麻仁油がペットに与える効果の中で最もわかりやすいのが毛質の改善です。「不健康な人は肌から悪くなる」といわれており、医師がヒトを診察する際にはまず肌のよく観察します。

ペットも同じです。栄養不足が肌の乾燥を引きおこし、乾燥が毛のごわつきやくすみ、フケを招いてしまいます。その結果として毛並みが悪くなってしまう、というわけです。

かといって手当たり次第に栄養のあるものを与えても毛質は一向に改善しないでしょう。適切なものを食べさせる必要があります。そのひとつが、オメガ3脂肪酸を多分に保有する亜麻仁油です。後でくわしく解説しますが、オメガ3脂肪酸は必須脂肪酸とも呼ばれる栄養素です。ヒトにも動物にも欠かせない大事な油ですので、かわいいペットと一緒に摂る習慣を作ってみてはいかがでしょうか。

亜麻仁油はペットの健康にも効果的

ほかに亜麻仁油がペットにもたらす健康効果には、次のようなものが挙げられます。ちなみにこれらの効果はヒトが摂取した場合でもおおいに期待できるでしょう。

関節炎の予防と改善、免疫システムのサポート、がんの抑制および遅延、内臓機能の強化

特に注目したいのが「がんの抑制および遅延」です。海外の優秀な獣医たちが結成するスペシャルケアー財団は、ペットのがん治療はDHA(オメガ3脂肪酸の一種)によって改善するだろうと断言しています。2002年にはフランスの研究グループが「DHAは乳腺がんの発生リスクを引き下げる」と結論づける論文を発表するなど、オメガ3がペットのがん治療に有用だとする報告が世界中で上がっています。亜麻仁油の主成分はオメガ3です。あなたのペットが末永く元気に過ごす力を、亜麻仁油は与えてくれます。

亜麻仁油の成分を説明

ここまでのお話で「亜麻仁油がペットにいい」「どうやらオメガ3がそのカギらしい」ということはご理解いただけたと思います。とはいえ、ただ「すばらしい」と言われても、なかなかピンとこない方もいらっしゃるでしょう。そこで今度は亜麻仁油の成分を説明いたします。亜麻仁油がなぜペットに与えるべきオイルなのか。その「なぜ」を徹底的に分析してみましょう。

ペットにも亜麻仁油成分のオメガ3が良い

そもそも亜麻仁油とは亜麻という植物の種から採れる自然由来のオイルです。この亜麻仁油の主成分であるオメガ3脂肪酸は必須脂肪酸ともいわれます。ヒトが体内で生成できない成分にも関わらず、代謝には欠かせないので食事による摂取が「必須」である、という意味で必須脂肪酸と呼ばれているのです。

このオメガ3。犬や猫といった動物もヒトと同様、体内で作り出せません。オメガ3がペットの体にとてもよいのは、そもそも体に欠かせない成分だったからなんですね。

ちなみにオメガ3は亜麻仁油だけでなく、マグロやサケといった魚類や貝のような海産物も多く含んでいます。しかし、魚をそのままペットに与えるのは塩分の調整がむずかしくオススメできません。植物から生まれた自然なオイルである亜麻仁油ならば、普段の食事に少し加えるだけで安心してペットに食べさせられるでしょう。

オメガ3の効果について

亜麻仁油が持っているオメガ3脂肪酸はαリノレン酸ともいい、体内に入ると同じオメガ3であるDHAやEPAといった成分に変わります。

上質な油から代謝したDHAやEPAは細胞を保護する膜となり、ツヤのよい肌を作る素材になります。これが毛質をよくする最大の理由です。

また、成分が持っている抗炎症作用が体内の炎症を抑制するはたらきもあります。関節炎の予防や免疫力の強化はこの抗炎症作用が由来です。こういった効能を受けたペットの体内は正常化し、体の内側から健やかになっていきます。内臓が丈夫になり、病気にかかりにくく、いつまでも元気な姿を見せてくれることでしょう。

参考:オメガ3脂肪酸とは〜効果と摂取方法

まとめ

フェレットなどのペットに亜麻仁油がとても有効であるポイントを解説してきました。「自分のペットもきっと亜麻仁油を求めている!」と感じていただけたなら幸いです。しかし焦りは禁物です。亜麻仁油をペットに与える際は、まず獣医師とよく相談してください。専門家の意見をしっかり聞いたうえで必要という結論が出たら、心置きなく亜麻仁油をペットに与えてあげましょう。家族の一員でもあるペットに健康でいてほしい。その当たり前の気持ちを叶えるためにも、ぜひ亜麻仁油の導入を検討してみてください。