
血圧が年々上がってきているとよく耳にします。実際に血圧は年を重ねるにつれて上がりやすくなり、高血圧を放置していると大きな疾患につながることになります。「できれば未然に防ぎたい!」そこでこの記事では高血圧に効果的な亜麻仁油をご紹介していきたいと思います。体に足りない成分は外から摂って、健康な血管を維持することが大切です。亜麻仁油にはそんな役割を果たしてくれる効果があります。是非、参考にしてみてくださいね。
血圧が高いと引き起こされる問題は?
高血圧に対して、日常生活の中意識的に気をつけている方も多いと思いますが、具体的にどんな問題があるのでしょうか。また、高血圧になる原因とは何でしょう。
高血圧から引き起こされる疾患は?
高血圧から引き起こされる疾患は多く、主に血管に負担の掛かるものから、高血圧症、動脈硬化症は血管そのものに見られる疾患です。
進行していけば、脳の疾患にも繋がります。脳出血、脳梗塞などは主に血栓ができることで脳機能に影響が出ます。後遺症などのリスクも大きいため検査などこまめにする必要があります。
他にも大きい疾患として、心肥大症、狭心症、心筋梗塞など心臓疾患があります。特に心筋梗塞は命の危険もあるので、定期検診だけではなく、日頃の生活習慣を見直すことも大切です。また、症状が出にくい疾患として挙げられるのが腎硬化症です。自覚症状がないので気がついたときには悪化していたということも少なくないです。透析治療などの危険もあります。
高血圧になる原因
高血圧になる主な原因として、生活習慣の乱れがあります。
塩分の摂りすぎは、高血圧の一番の原因です。動物性脂肪の摂りすぎは、肥満や動脈の内側を固く細くしてしまうことで、高血圧を引き起こします。
それを下げる働きのあるカリウム・カルシウムの摂取不足も高血圧になる原因です。また、どんな疾患にも共通することですが、運動不足も大きな原因です。適度な運動をすることで、血圧を下げるホルモンの分泌を増やすことができます。日常生活でデスクワークや立ちっぱなしなど、意外と運動不足が深刻化しているかもしれません。
生活の一部と言えるのが、喫煙や飲酒などの習慣です。適度な飲酒はいいですが、飲み過ぎは交感神経を刺激して心拍数を上げてしまいます。タバコに含まれるニコチンにも血管を収縮させて血栓ができやすくなるので、動脈硬化のリスクがあり、高血圧になりやすい原因になります。季節の変わり目でもある時期にも、体温調節のために血管が収縮するので血圧が上がりやすくなります。冬の入浴などで起こる脳卒中や心筋梗塞はこういった温度差が原因の場合があります。たかが温度差ではないですね。
血圧を下げる効果のある亜麻仁油
血圧を下げる効果があると言われている亜麻仁油ですが、具体的にどのような成分や効果がるのでしょうか。ここでは、亜麻仁油の成分についてみてみましょう。
亜麻仁油とは?
亜麻仁とは、亜麻という植物の種です。アメリカ北西部に幅広く分布しているものです。亜麻仁油はその亜麻の種からとられます。民間療法や昔からの治療で亜麻仁は、オーツ麦に見られる水溶性繊維を含んでいるので、緩く腸に働きかけてくれるので、下剤として用いられてします。その他、顔面紅潮や乳房痛にも使われています。亜麻仁油は、亜麻仁とは違った使い方をされていて、関節炎などの炎症を抑える効果があります。
どちらも効果があるのが、高コレステロール血症の抑制への取り組みです。
最近の研究では動脈硬化や乳がん、卵巣嚢腫の予防のために、亜麻仁油を利用できるように研究も進んでいます。
亜麻仁油に含まれている成分
亜麻仁油には必須脂肪酸であるα‐リノレン酸を豊富に含まれています。α‐リノレン酸は脳や網膜などに含まれる成分で、体内に入ると主に青魚などに含まれるDHAやEPAに変換されます。血流をよくする効果、血栓予防の効果があり、血圧を下げる働きがあります。
α‐リノレン酸は不足すると脳や神経、皮膚などにも異常が現れることがあり、私達の体にはなくてはならない存在と言えますね。また、私達の体にとって大切な細胞を守る役割を担っているのが、「細胞膜」です。この細胞膜の成分がα‐リノレン酸などのn‐3系成分が不足してしまうことで、細胞膜が乱れてしまい、老化の進行が早くなってしまいます。とういことで、亜麻仁油に含まれるα‐リノレン酸が「細胞膜」を健康に保つ鍵になる成分だと言えますね。
その他、α‐リノレン酸は体内に入るとガンマ‐リノレン酸に変換されます。ガンマ‐リノレン酸は生活習慣病の予防、アトピー性皮膚炎の体質改善にもつながると言われています。
亜麻仁油に含まれるオメガ3脂肪酸が高血圧へ効果的
ここでは亜麻仁油に含まれるオメガ3脂肪酸の血圧への効果を詳しく説明していきます。
オメガ3脂肪酸について解説
脂肪酸とは、脂肪酸、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸の3つに分けられます。その中の、不飽和脂肪酸はオメガ3、オメガ6、オメガ9と分類されます。中でもオメガ3脂肪酸は外から摂りやすいとして知っておきたい成分です。
青魚に含まれるDHA・EPAやえごまにも含まれているα‐リノレン酸はオメガ3脂肪酸に分類されます。この脂肪酸は細胞が正しく機能するためにとても大切な役割をしていることが昨今の研究で分かってきました。
また、α‐リノレン酸は体内で生成することができない成分なので、必須脂肪酸として、外から摂取して補いたい成分でもあります。また、オメガ3脂肪酸にはインスリンの分泌を助ける効果もあります。血糖値が気になる方も意識的にオメガ3脂肪酸を取り入れるようにすることでインスリンの分泌を促すことができます。
オメガ3脂肪酸は高血圧に改善するプロセス
人間の体は年齢を重ねるだけでサビが出てくるようになります。それは体力などの見てわかりやすいものにも出ますが、もちろん内蔵や血管にもでます。動脈の弾性・柔軟性が低下してしまいやすくなります。こうなることで血管に不純物がつまり、動脈が固く・細くなり高血圧を引き起こしてしまいます。
亜麻仁油に含まれるオメガ3脂肪酸である α‐リノレン酸がは体内でDHAやEPAになります。EPAは血小板に働きかけて血液をサラサラにする効果をもたらし、DHAは赤血球などに働きかけることで 全身の細胞への酸素供給が改善されるそうです。これらの効果により結果的に結構が促進され、高血圧に対して効果があるという結果に至っているようです。
まとめ
日常生活の中で、正しい食生活や適度な運動はもちろん大切ですが、それだけでは補えないものもあることが分かっていただけたのではないでしょうか。また、亜麻仁油には動脈硬化以外にも、年齢と共に気をつけたい3大疾病の予防にもつながる成分が豊富に含まれることが分かっていただけたと思います。魚と同じ成分が含まれると言いましたが、やはり毎日の生活の中で魚の食生活をコンスタントに続けることは難しいことでもあります。亜麻仁油なら、お食事に少し加えるだけでもいいですし、調理時に使うだけで効果が期待できます。朝がパン食の方にも、パンにひと塗りでもいいので簡単に動脈硬化予防ができます。見えない部分で老化を重ねている血管は気付いたときには、治療や投薬が必要なこともあります。日頃から高血圧や、血液検査を受けることはもちろん、食生活の一部に亜麻仁油を入れてみるのも予防習慣の第一歩になるでしょう。