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亜麻仁油の選び方

健康に良いとされる亜麻仁油。早速使ってみたいと思うけれど、昨今の「体に良い油」ブームで沢山の亜麻仁油が販売され、一体どんなものを選んでいいのか分からなくなりませんか?この記事では亜麻仁油を選ぶ際のポイントや正しい見分け方などをまとめてみました。どのようにして亜麻仁油を選べばよいか迷った際の参考にして頂けると幸いです。

亜麻仁油商品の選び方

亜麻仁油を買ったことがある方ならお気づきかもしれませんが、亜麻仁油にはたくさんの種類があります。例えば、亜麻仁油は亜麻という植物の種子を絞ってとられる食用油ですが、原料となる亜麻がどのように育てられたものなのか、どういった手法で油を搾っているのかなど、確認すべきポイントがあります。また、体に良い油を摂ろうと思えば、まずはその油にどのような効果があるのか、あなたにとってその油が合うものなのか知ることも大切です。

亜麻仁油のもたらす効果とは?

亜麻仁油にはオメガ3脂肪酸が多く含まれています。オメガ3は人が体内で作ることのできない不飽和脂肪酸であり、食事から摂取する必要があるため「必須脂肪酸」とも呼ばれています。

オメガ3の主成分はα?リノレン酸とよばれるもので、これは体内に入ることで代謝されみなさんも良く知っているEPA、DHAへと変化します。EPA、DHAは血液をサラサラにする効果が見られ、動脈硬化を防ぐとされています。

さらに抗炎症作用があるのでアトピーなどの皮膚疾患を抑える効果もあることで有名です。 その他にも脳の働きを向上させ、神経細胞を活発化させる役割があるため、認知症のリスクが減るとされます。EPA、DHAは亜麻仁油の他にも青魚から摂取することができますが、現代人は魚料理よりも肉料理の方を好んで食べる傾向があり、オメガ3が足りていない状態です。魚が苦手、あまり食べないという方は、手軽に始められる亜麻仁油からオメガ3を摂取するのがおすすめです。

あなたに合った油や亜麻仁油を選ぶことが重要

油が良いと聞いたからといって、やみくもに油を飲んだり、油を使って料理をしても意味がありません。

重要なのは普段の食生活からどのような栄養が足りていないのかを考え、あなたに合った油を選ぶこと。

例えば魚が足りていない、外食が多い、などであれば亜麻仁油が合うかもしれませんが、そもそも全く油を使わない生活をしていて肌がガサガサするとなると、亜麻仁油以外にも必要な油があるかもしれません。こうして自分のライフスタイルを見つめ直せば、必要なものが見えてくると思います。「足りてないものを補う」と考え、あなたに合った油を選びましょう。

あなたに適した油を選ぶ際の注意

あなたの食生活の中でよく使っている油はどのようなものでしょうか。代表的な油で炒め物や揚げ物に使用されるのは「オリーブオイル」「ゴマ油」「サラダ油」などですね。また、ダイエット効果があるとして一大ブームを巻き起こした「ココナッツオイル」も有名。しかし、これらも摂り過ぎてしまうと体に不調を与えます。必要なのはあなたに合った油。つまり、あなたに必要な栄養素を比較して選ぶのが効率的といえます。

あなたに必要な栄養素から比較する

あなたに適した油を選ぶ際には、必要な栄養素から比較して選ぶのをおすすめします。

ダイエット目的や美容を重視するのと、魚不足が気になっている、血圧が高いなどで選ぶ油は目的が違ってきます。

例えば、テレビなどでも美容効果が高いといわれ女性からも絶大な支持を受けている「ココナッツオイル」。確かに飽和脂肪酸を多く含んでおり、体の大事なエネルギー源ですが、ココナッツオイルばかりを摂っていてはエネルギーの過剰摂取になってしまいます。必要以上に摂り過ぎると血液の粘度が増して血管内を流れにくくなり、動脈硬化が進む恐れもあるのです。体に良いからと自分に合っているかも分からずに特定の油ばかりを摂取するよりも、バランス良く様々な油を摂取することが大切です。

亜麻仁油と他の油を比較

代表的な食用油の「オリーブオイル」の場合、油分の中にオメガ9脂肪酸を76%も含んでおり、悪玉コレステロールを減らす役割を担ってくれます。「ゴマ油」や「サラダ油」はオメガ6脂肪酸といって、オメガ3と同じ不飽和脂肪酸です。怪我をした際に出血を止めてくれるなど、オメガ3と同じく私たちの体を支える必須脂肪酸になります。「ココナッツオイル」は飽和脂肪酸という体を動かすエネルギー源となる栄養成分が91%も含まれています。

「亜麻仁油」は血中の悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やします。また、血液をサラサラにする効果もあり、高血圧も予防。体内の炎症を抑え、アレルギー疾患を改善させる効果もあります。

このように油といっても様々な作用があります。しかしいくら効果が期待できるといっても先述したように過剰摂取となると「オリーブオイル」はエネルギー過剰で太りやすくなり、「ゴマ油」や「サラダ油」などに含まれるオメガ6は過剰摂取で善玉コレステロールを減らし、動脈硬化を引き起こす可能性もあります。また、意識せずとも「オリーブオイル」や「ゴマ油」は普段の食生活でも十分摂れているとされ、圧倒的に足りないのはオメガ3だといわれています。これらの油とのバランスを保つためにも、亜麻仁油に含むオメガ3を積極的に摂取したいものです。

参考:亜麻仁油とえごま油の違い

正しい亜麻仁油商品の見分け方

普段の生活でも十分摂取できている他の油と違い、オメガ3は不足気味だと言われています。そこでオメガ3を補うために亜麻仁油の摂取をおすすめします。しかし、亜麻仁油といっても沢山の種類が売っていますよね。どのような種類がいいのか分からない方も多いと思います。実はいくつかのポイントを押さえることで、亜麻仁油選びに困ることがなくなります。そこで以下の項目では、どのような亜麻仁油を選ぶのが正しいのかお伝えしようと思います。

 添加物なしのもの

亜麻仁油を選ぶ際のポイント一つ目は、添加物が入っていないものを選ぶこと。というのも、亜麻仁油は酸化のスピードが早いため、保存料などを添加している場合があるのです。

購入の際には添加物が入っていないか、原材料をよく確認しましょう。

有機JAS認証

オーガニックなどにこだわりのある方であれば、有機栽培された亜麻の種子を求める方も多いと思います。

そんな時には有機JAS認証を受けているかどうかチェックしましょう。有機JAS認証とは農林水産大臣が定めた品質基準や表示基準に合格した農林物資の製品にのみ与えられる認定マークです。

認証を受けていれば安全性の問題はないので、安心して購入することができます。

低温圧搾法(コールドプレス法)

これは亜麻の種子を絞る時の抽出方法の一つです。

オメガ3は熱に弱いのですが、この方法で抽出された亜麻の種子は、低温でゆっくりと絞られているので亜麻本来の風味や栄養価を丸ごと摂取することができます。

最近では大量生産のために、高温で絞った亜麻仁油も出回っています。必ず「低温圧搾法(コールドプレス法)」と表記のある亜麻仁油を選びましょう。

保存容器は遮光性のものを選択する

亜麻仁油は光に当たったり、熱の影響を受けると酸化しやすくなります。そのため、保存する容器は光が当たらない遮光性の容器に入ったものを選択するようにしましょう。

透明の容器に入った亜麻仁油もありがすが、透明容器に入ったものを購入した場合には容器を遮光性のものに替えるか、光の当たらない場所で保管するのがおすすめです。

参考:亜麻仁油を保存する際の注意点

まとめ

体に良い油を選びたい時、あなたに合う油を選ぶことで健康な体に導いてくれます。しかし、いくら体に良いとしても、普段から摂り過ぎている油を更に摂取することは過剰摂取に繋がり、体調を壊してしまうことも。もし健康を補うために摂取するなら、現代人に足りないとされるオメガ3を含む油をとることをおすすめします。オメガ3は青魚にも含まれますが、苦手な場合や食べる機会が少ない場合には亜麻仁油で補うという方法も。その際には、「添加物が入っていない」「有機JAS認証が付いている」「低温圧搾法で絞られている」などの条件をクリアする亜麻仁油であれば安心して摂取できますので、しっかりと確認してから購入するようにしましょう。