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亜麻仁油を保存する際の注意点

健康に良い効果があり、近年注目を浴びている亜麻仁油。そんな亜麻仁油は酸化や高温などに弱い性質を持った食品です。上記の性質を持つ亜麻仁油をどのように保存すればいいのか気になる方も多いのではないでしょうか。常温で保存しても大丈夫なのか、冷蔵で保存するべきなのかなど気になる点は多いです。この記事では亜麻仁油の保存方法に関して詳しく解説していきます。亜麻仁油の保存方法がわからないとお悩みの方の参考になれば幸いです。

亜麻仁油の正しい保存方法は?

体に必要不可欠ながらも、体内で生成できない必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸を含む亜麻仁油。そんな亜麻仁油は高熱や酸化などでその効果が減少してしまうこともあるデリケートな性質を持っています。ここでは亜麻仁油の保存方法を詳しく解説します。

亜麻仁油の正しい保存方法を解説

亜麻仁油を消費期限までにできるだけ鮮度を落とさず、効果も高く使い切るには、正しい保存方法を知ることが大事です。そのために必要なことは密閉した状態で保存できるかどうかです。密閉した状態にしておく必要がある理由としては、亜麻仁油を空気に触れることで酸化を進ませてしまうからです。開封後はできるだけ早く蓋をしっかり閉めて保存するようにしましょう。容器によっては、温度が上がると瓶が膨張することで、蓋が緩んでしまうこともあります。時々チェックをして閉め直すのもいいでしょう。また、鮮度を保った状態で長持ちさせる方法にはどこに置くのかという点もとても重要です。

亜麻仁油の正しい保存場所のポイントは、高温・高熱で質が下がるガスコンロお周辺や、直射日光があたる場所を避けることです。

また蛍光灯などの光も亜麻仁油の鮮度を下げる要因にもなります。ベストな場所は、光を避け、暗くて涼しい場所に保存することです。また、買い物帰りの車内など暑くなった車内に長時間放置も劣化させてしまう原因になりますので、十分に注意を払うようにしましょう。

亜麻仁油の保存方法に関する疑問を解決

一度袋から出した食品や、飲料、調味料などは冷蔵庫で保管するのが正しい保存方法だとされていますが、亜麻仁油のようにデリケートな特徴を持った製品も同様の保存方法でよいのでしょうか。ここでは亜麻仁油の保存方法に関する疑問を解決していきましょう。

亜麻仁油は冷蔵庫で保存する必要がある?

冷蔵庫の目安の温度は2〜6℃くらいで、チルドルームなど外気に晒されない場所ならマイナス1〜1℃くらいが目安になります。野菜室は3〜7℃、冷凍室でマイナス20〜18℃とされています。基本的に亜麻仁油は0℃以下の場所で保存することで品質が下がってしまいます。冷蔵庫ではチルドルームや冷凍庫はマイナスの温度になってしまうので、避けて保存するようにするといいでしょう。また、冷蔵庫で保存した場合は白い濁りが生じる可能性があります。しかし、この濁りは原料由来のものなので、体に害がでるものではありません。そのため、食べる際には気にする必要はありません。しかし、本来なら透明感のある油が濁りを出すのは保存場所として適していないということなので、保管場所を変えることも考えましょう。

また、亜麻仁油製品の多くには冷蔵庫での保存は必要ないという表記が記載されています。常温や高温、日差しの強い場所を避けるように保存することに気をつければ、特別、冷蔵庫で保存する必要はありません。

亜麻仁油の賞味期限について解説

亜麻仁油だけに限らず開封前の食用油は、入っている容器によっても賞味期限が変わるのが特徴です。例えば、缶、着色ガラスびん、紙容器は製造後2年の賞味期限になります。

無色透明のガラスびんでは製造後1年半、プラスチック容器は1年くらいが基本的な賞味期限と考えていいでしょう。保存方法としては開封後と同じ気温や湿度の場所に置くことが望ましいです。

高温多湿な場所は控えて、冷暗所を選んで置くだけでも亜麻仁油の酸化や劣化を防ぐことができます。開封前は年単位での保存が可能ですが、開封後は亜麻仁油をおいしく食べ切れるように、1〜2ヶ月以内に使い切るのが最もいいとされています。

参考:亜麻仁油はダイエットに効果があるのか?

亜麻仁油の保存方法を誤るとどうなる?

亜麻仁油は健康にいい油です。しかし、誤った保存方法で品質の下がった亜麻仁油を飲むことで、健康食品のはずが、健康を害してしまうリスクも考えられます。ここでは、亜麻仁油の保管方法を誤った場合のリスクや購入する際のポイントをご紹介します。

亜麻仁油が酸化すると危険

亜麻仁油は酸化しやすい油としても有名です。酸化した亜麻仁油は飲まないようにしましょう。理由としては、酸化した亜麻仁油は体に害になってしまうからです。亜麻仁油は酸化することで、本来必要な成分が変容し、「トランス脂肪酸」になります。トランス脂肪酸は動脈硬化などの血管などの病気を引き起こす原因となる成分に変化してしまいます。動脈硬化は動脈の柔軟性や弾力性が低下して起こる病気です。トランス脂肪酸はその血管の柔軟性や弾力性に悪影響を与えてしまいます。そのため、健康のために飲んでいる亜麻仁油が酸化してしまうことで、逆に健康被害を受けてしまうこともあるということです。

開封後は大体1ヶ月程度という賞味期限もありましたが、保存方法によってはその時期よりも早く酸化が進むこともあります。酸化を確かめる方法として、匂いを嗅ぐ方法が挙げられます。

酸化した亜麻仁油は購入時とは異なる、独特な油の匂いを発します。少しでも匂いが変だと感じた場合は、速やかに処分するようにしましょう。初めて亜麻仁油をご購入の方は、開封後の香りを確かめておくだけでも酸化に気づけます。是非、試してみてくださいね。

亜麻仁油を購入する際に注意しよう

健康効果が高いと人気で、一般のスーパーやドラッグストアでも取り扱われている亜麻仁油ですが、購入時に注意すべき点があります。

まず、亜麻仁油が入っている容器は遮光性があることが必要という点です。茶色や青などの濃い色の瓶は光を遮ることで酸化を防ぐ効果があります。逆に、亜麻仁油の色が分かるような透明の容器に入っているものは避けるようにしましょう。

次に陳列されている位置も見てほしいポイントです。亜麻仁油は太陽光によって酸化してしまうので、遮光瓶の容器でも、日当たりのいい場所に陳列されていると、少し酸化を進ませている可能性もあります。亜麻仁油を購入する際には陳列棚の奥や下の方など、暗い場所においてあるものを選ぶようにしましょう。最後に確認すべき項目は賞味期限です。亜麻仁油は開封後の賞味期限が約1ヶ月後ですが、未開封の状態の賞味期限もチェックが必要です。未開封の状態で賞味期限が近い亜麻仁油は酸化が始まっている可能性もあるので、賞味期限の近いものは避けるようにしましょう。亜麻仁油でも今はサプリメントもあります。普段から食事に亜麻仁油を入れたりできない方には、サプリメントでの摂取もおすすめですね。サプリでも入っている袋自体遮光性があるかということを確認し、保存も高温多湿の場所は避けるようにしましょう。

参考:亜麻仁油を使ったサプリ5選

まとめ

亜麻仁油は酸化に弱いということ、高熱に弱いということを知っていただけたのではないでしょうか。開封後もできるだけ酸化しないように保存し、自分で正しい知識を持って保存することも大切だと分かっていただけたのではないでしょうか。健康食品だからと買って使用するだけではなく、正しい使い方でより健康な体に近づいてくださいね。

参考: 亜麻仁油の商品の選び方