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亜麻の花〜色や咲き方〜

亜麻は、別名フラックスと呼ばれている一年草の植物です。種子から採れる亜麻仁油は、健康に良いことで人気がありますし、茎から取れる繊維のリネンは、暮らしの中のあらゆるアイテムに使用されています。亜麻は、小さな青い花を咲かせるのですが、栽培できる地域が限られていることもあり、実際に見るのは難しいかもしれません。そこで、亜麻の花についてもっと良く知るためにも、花の色や咲く季節などを詳しくご説明します。

亜麻の花の色は?

亜麻の花は咲いている時間が短いのですが、可憐で優しい色合いが魅力です。言葉で表現するのは難しいですが、水色と薄い紫を混ぜたような色と言えるのではないでしょうか。

亜麻の花の色

亜麻の花の開花時期は4月上旬から6月下旬にかけて、種まきから2ヶ月半ほどすると花が咲きます。

花の大きさは2cmほどで、淡い青色や薄紫色をした花をたくさん咲かせてくれます。亜麻の花の最盛期となる7月には、亜麻畑一面が美しい青色や薄紫色に染まり、その光景を見ていると心が癒されます。

亜麻の栽培地である北海道では、亜麻の花が咲き乱れる優しくて美しい景色を取り戻したいという思いから、北海道亜麻ルネッサンスプロジェクトの成果で、亜麻畑を復活させることができました。ただ、日の出とともに咲いた花は昼過ぎには散ってしまうため、亜麻の美しい花の色が見られるのは午前中に限られてしまいます。

では、有名な「亜麻色」はどこからきている?

亜麻の花の色と「亜麻色」は実は全く違うということがおわかりいただけたと思います。亜麻色というと、フランスの作曲家であるドビュッシーの前奏曲「亜麻色の髪の乙女」が有名なことから、髪の色の形容として知られています。

亜麻色というと、多くの人が金髪の一種だと認識しているようです。しかし、亜麻色は薄い栗色の髪のことを指しているため、金髪とはイメージが違います。

亜麻色というのは、日本に存在していた色の名前ではなく、西洋からきたものなのです。西洋で毛髪の色を形容する時に、栗色のような色を指す「フラックス」が使用されていましたが、この英名を日本語に訳した色名です。

参考:亜麻色とはどんな色?由来から調べてみた

亜麻の花の咲き方について

可憐な青色の花を咲かせる亜麻の花は、どのような特徴がありどんな咲き方をするのでしょうか。一番特徴的なのはやはり、「見られる時間が限られている」ということです。前述のとおり、日の出とともに咲いた花は昼過ぎには散ってしまうため、亜麻の美しい花の色が見られるのは午前中に限られてしまいます。

亜麻の花が咲く季節は?

亜麻の花が咲く季節は、4月上旬から6月下旬にかけてです。2�pほどの小さな青色や薄紫色をした花は、開花時期や開花時間が短いことからも、可憐ではかなげな印象があるかもしれません。

園芸用として花を長く楽しみたい場合には、花が咲き始めた頃に肥料を追加してみることをおすすめします。そして、初期ほどたくさんの花が咲かないのですが、開花後に切り落とすと、もう一度花を咲かせてくれます。

亜麻の花あれこれ

亜麻の花言葉

6月3日の誕生花である亜麻の花言葉は「あなたの親切に感謝します」です。

ありがとうという気持ちを伝えたい時に使う亜麻の花言葉は、プレゼントを贈る時などに使いやすい大切にされる言葉です。

亜麻の他の品種

産業用としてではなく園芸で使用される亜麻は、一般的にフラックスと呼ばれています。色の名前で知られている亜麻色は、フラックスからできる繊維の色に由来しているのです。

フラックスの花の色といえば、美しい青色や薄紫色をしていますが、紅色の花を咲かせるスカーレットフラックスや、黄色の花を咲かせるイエローフラックスといった種類もあります。

その他、園芸用の品種として、花のサイズが大きくて開花時期も長いベニバナアマは、紅色や白、桃色の花を咲かせてくれます。亜麻の茎はリネンに、そして種子は亜麻仁油ができることで知られていますが、亜麻の花も染料として使用されます。

亜麻の花の染料としての利用

亜麻の花はきれいな青色であり、染料として利用されています。染料とは繊維や糸、生地に色を付ける際に利用され、繊維の内部に染み込み色落ちしにくくなります。

亜麻の花を染料として利用された商品はスカーフなどがあり、商品を作成する前の糸などにも用いられることがあります。

参考:亜麻の栽培が盛んな地域

まとめ

亜麻の茎からできるリネン、亜麻の種子から搾れる亜麻仁油、さらに、亜麻の花は染料としてなど、亜麻は古くから余すことなく使われてきた植物です。亜麻の花は、可憐な青色や薄紫色が印象的で、栽培が復活された北海道では、畑一面が亜麻の花で覆われた美しい光景を見ることができます。亜麻という植物の魅力をさらに高めてくれる亜麻の花は、心に安らぎを与えてくれます。まさに、花言葉である「感謝」は我々にとって多くの恩恵をもたらしてくれた亜麻への感謝という面でも当てはまりますね。あまり見る機会の無い亜麻の花ですが、リネンや亜麻仁油等の身近な商品を見る度に「花」についても思い出してみてください。

参考:亜麻の花はどこでいつ見られるのか?